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携帯でアクセスしやすい軽量版です。
今のオヤサイトはやっぱり愛着あるんでデザインそのまま。

この際一つ一つコンテンツが携帯でも見られるか確認します。

ホンと、魔窟だよね。

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アメブロにも転載

http://ameblo.jp/wallpaperdb
保管庫として新しく作りました。
レンタルサーバーはいつ消えるかわからないので・・

テーマ : ドラゴンボールZ
ジャンル : アニメ・コミック

ムーンライト(1)



イラストkei さん




満天に輝くスターダスト。
戦闘服姿のベジータはふと立ち止まる。
地球の夜は美しい。
どこまでも黒く透き通っていて星の輝きがぬれるように瞬いている。
この透明感は今までベジータが知っているどんな星にも無かった。
天を仰ぎ見るベジータ。
この平和な美しい星で
いま自分が身にまとっている戦闘服がどれだけ不似合いな物なのか?
それはベジータだって気づいてはいる。
自分のフリーザ軍での数々の行いが
ここでは全く無かったことのようにさえ思うことがある。
しかし。
忘れられるわけが無い。

自分の過去を否定することは
いまの自分を否定することだ。

何故だか胸がしめつけられる。


ベジータが地球にきてもうどのくらいになるだろうか。
かつては宇宙を震撼させた最凶の戦士ベジータ。
一度失ったその命をドラゴンボールに救われ
今この星に生きながらえている。
欲望のままに破壊と殺戮を重ね今まで生きてきた彼。
白いその手袋を真っ赤に染め続けて
彼は今まで生きてきた。

ベジータの経験した闇はもっともっと黒い夜。
足元さえ確認できないよどんだ深い闇。
生き物の存在しない
瓦礫と砂塵だけの冷たい世界。
そしてそれが自分の生きて滅びる世界だと思っていた。

ベジータは自分の手のひらを見る。
この手で
自分はどれだけの命を奪ってきたのだろう。
何人も何人もの
数え切れないほどの人生を
この手で握りつぶしてきたのだろう。
白い手袋は真っ赤な血をすって
ベジータに問い掛けつづける。

サイヤ人の呪われた王子、ベジータよ
お前にはもう帰るところは無い
お前にはもう生きていく目的も無い。
なのにお前はどうして生きているのか?
お前に生きる価値があるのだろうか?
見ろ、
お前の手のひらを。
お前は自分の手を見つめることが出来るのか?
その穢れた手のひらでお前は何をしようとするのか?
認めろ
自分の過去を。
手袋を通して染み付いた赤い血のにおいのするお前の手のひらを。
おまえは
それでも生きていけるのか?
何のために?
何をするために?

ベジータは唇をかみ締めた。


IMG_000300.gif

イラストkei さん



この星は平和すぎる。
俺の存在を否定し続ける。
俺は戦ってこそ俺なんだ。
わかるか?
なあ、カカロット。

今日もカプセルコーポレーションに帰る気にはなれなかった。
やわらかいベッド、暖かい食事。
かえって孤独感が深まるのだ。
自分のいた世界を、自分自身を否定される気がするのだ。
ベジータは岩陰に腰を下ろす。
そしてそのまま岩に背中を預けて目を閉じた。
冷たく堅い岩石の感触が
ベジータの心を和ませる。

・・・そうだ
俺は
何もいらないんだ
誰にもかかわらず
好き勝手に生きていく

かまわれるなんてごめんだ

ふとベジータの脳裏に浮かぶ
透明な瞳
それは
誰のものでもないブルマの面影。

ベジータは、はっと目を開く。

不機嫌な表情を浮かべたベジータ。
思わず舌を鳴らす。

何でこんなやつの顔が・・・

自分の感情を理解できないベジータは
何度もこぶしを握りなおし
眠れない夜を今日も過ごす。


 

テーマ : ドラゴンボールZ
ジャンル : アニメ・コミック

ムーンライト(2)




イラストNEOさん



「いったい今日は何でそんなに不機嫌なんだ?」

カプセルコーポレーションの朝。
小鳥が囀るさわやかな朝。
その明るさとは全く無関係に
ブルマとヤムチャの間には緊張感が溢れていた。

たまらずに声をかけたのはヤムチャのほうだった。
もうとげとげしい沈黙に我慢ができなかった。
ブルマの感情の起伏はあまりにも激しい。
昔からわかっていることではあるのだが。
何時も折れるのは彼のほうだった気がする。
振り返ったブルマはジロリ、とヤムチャをにらみつける。
一瞬ヤムチャは後ずさりしそうになった。

「本当になぜだかわからないの?」

ブルマは冷たく言い放った。
ヤムチャはつばを飲み込んだ。
心当たりがあるらしかった。
そんなヤムチャからブルマは目をそらさない。
ブルマは続けた。

「どうして朝帰りなの?」
「え?」
「私は朝までおきていたわ」

ヤムチャは小さい声でつぶやいた。

「…なんで昨日に限って…」
「ああそう、まってちゃ悪かったわけ?」
「誰もそんなこと言ってないじゃないか」

ブルマはすたすた歩き出した。
その後をヤムチャが追いかける。
急に笑顔になるヤムチャ。
機嫌を取り出したのが丸分かりである。

「なんだよ、飲みにいってただけじゃないか」
ブルマの進む先へ先へとまわろうとする。

「あら、そう」

ブルマはプライベートルームに入っていく。
ヤムチャも続いてはいっていった。
ブルマは大声をあげた。

「はいってこないでよっ!」

ブルマが突然本を投げつけた。

「バカにしないでよっ」

本はヤムチャの額に音を立ててあたる。
ヤムチャはあえてよけなかったのだ。
地球人の中では1、2を争う戦士ヤムチャ。
彼がブルマの投げるもの程度で痛みを感じることはありえないのだ。

「何でお前を…バカになんかするものか」

ヤムチャはうっすら笑みを浮かべる。
興奮した子猫のようなブルマ。
近づくヤムチャに手当たりしだいものを投げつける。
ヤムチャはかまうことなくどんどんブルマに近づいていく。

「わかっているんだ」
「なによっ」
「お前が怒ってない事をさ」
「うるさいっ!」

ヤムチャから漂うかすかな香り。
淡い花の様な甘い香り。
ブルマにそれがわからないはずがなかった。
その香りを匂わせながらヤムチャはブルマに近づいてくるのだ。

「お前は…」

ヤムチャがブルマを壁際に追い詰めた。
暗い影がブルマにかぶさってくる。
ヤムチャの大きな体が迫ってくる。
ブルマは精一杯腕を突っ張る。

「そういうけれど俺からは離れられないんだ…」
「バカッ」

悔しかった。
何でこの男はこうなんだろう?
私がヤムチャからはなれられないってどういうこと??
たとえ体の関係を持ったからといって
女が男の所有物になるはずがない。
私は私だ。
一人の人間だ。
たとえ男に自分の体を与えたからといっても
心まで渡したわけはないのだ。

「お前は何時も不機嫌だよな」
「あんたのせいよ」
「でもさ」

後ろは壁。
ブルマは思わずしゃがみこんだ。
頭を抱え、小さくなった。

「抵抗するのか?」
「ごまかさないでよ」
「なにを?」

ヤムチャはブルマの身体を抱きしめようとする。
その手をブルマは何度も振り払う。

「抱いてしまえばおとなしくなると思ってるの!」
「…ちがうの?」
「やめてよ」
「かえってその気になるぜ」
「や…」
「うそつけ」

左手首をつかまれてブルマは体をもち上げられる。

「でてってよ・・・」
「いやだ」

ヤムチャは唇をちかづけた。
たくましい筋肉がブルマに押し付けられる。
かすかな香りがブルマの鼻をつく。
ブルマはみてしまった。
ヤムチャの首筋についている赤いあざを。

「やだ!」

もう堪えられなかった。
別の女と関係をもちながらなおも自分を抱こうとするヤムチャに。

ヤムチャの腕が何度も伸びてくる。
ブルマはつめを立てて暴れた。
手当たり次第にものを投げつけ足でヤムチャを蹴っ飛ばす。
…ヤムチャの顔が少し翳った。
思うどおりにいかないブルマに対して不満をあらわにしていた。

突然無言で背後からブルマの体をきつく抱きしめた。
胸が締め付けられて息が出来なくなる。
体中をわしづかみにされて痛みに声があがった。

「…やだ…やだ…やめて!!」

そのとき。
開きっぱなしのドアの向こうに人影が現れた。

ベジータだった。




テーマ : ドラゴンボールZ
ジャンル : アニメ・コミック

ムーンライト(3)


ブルマは思わず動きを止めた。
自分の指先が一気に冷たくなるのを感じた。
心臓の音が響く。
自分の頭の中で痛いほどに響く。
ブルマはベジータの顔を見たくないと思った。
でも眼が彼に吸いつけられてしまった。
眼をそらそうとした。
なのに体が凍りついたように動かなかった。
口の中が渇いて
唇が小さく震えた。

ヤムチャもベジータの姿に気づいたようだった。
しかし彼は動きを止めなかった。
むしろさらに腕に力を入れた。
ブルマの身体を持ち上げて
ベジータのいるほうに向けようとした。
ブルマの髪が音を立てて乱れ崩れた。

ブルマはベジータの姿を見てしまった。
逆光を浴びたベジータは光っているように見えた。
彼はたった今修行から帰ってきた、
まさにそのままの姿であった。
小ぶりながら美しい彫像のような体は
ぼろぼろの戦闘服に包まれ
かすかに血のにおいを漂わせていた。
…表情はよく伺えなかった。
ベジータは一瞬ドアのところで歩みを止めた。
その一瞬がブルマにはとても長く感じられた。

ベジータの黒い瞳がブルマを見たように思った。
どこまでも深く
どこまでも黒いベジータの瞳。
闇より暗いベジータの瞳。
そんな瞳がブルマを見たように思った。

それは光のない
どんよりとつかれきった曇った目。

…しかしベジータは
何事にも気づかなかったかのように
その場から去っていった。
それがかえって不自然だった。

ブルマの動悸はいっそう激しくなった。

見られた…こんなところを。

ブルマは自分でも変になるのではないこと思うほど
赤面していた。
体中が音を立ててがたがた震えた。

「ベジータの奴、どうおもったかな?」

ヤムチャがブルマの耳元に唇を触れさせながら
嬉しそうにささやいた。
その冷たい感触にブルマの体は震えた。
いっそう体を密着させるヤムチャ。
明らかにブルマの反応を楽しんでいた。
かすかに震えるブルマの顎を
繰り返し右手でさする。

「あいつだって男なんだから、こんなお前の姿を見たら…」

ヤムチャがさらにブルマをきつく抱きしめた。
そして今度はその唇をブルマの首筋に押し付けた。

「いたっ!」

あまりの痛みに声がもれた。

「うそつけ・・・。」

ヤムチャがブルマの首筋に内出血の後をつけていく。
ひとつ、またひとつと。


「…やめてよ」

ブルマがヤムチャから体を離そうとした。
ヤムチャはわざと少しだけ力を抜いた。
ブルマの動きをまっているようである。

「やめてったら!」

ブルマはさらに両腕を突っ張って
ヤムチャから逃れようとした。

「痛いわ!ひどいじゃない!!」
「ただのキスマークだろう?
なにをおこってるんだ?」
「何でこんなところに酷くつけるのよ!」

ヤムチャは意地悪く笑みを浮かべる。

「ベジータに見られたくないのか?」
「…そんなこと…」

ヤムチャはさらにブルマを捉えようとする。

「ベジータのことなんか関係ないわ!」
「そう?俺はいつもより…」

ブルマはそのヤムチャの首筋のあざのことには触れなかった。
認めれば…自分が惨めだと思った。
ヤムチャの昨夜の行動には気づかないほうが
自分は幸せではないかと思ったのだ。

いくらブルマが元気でも
ヤムチャとの体力の差はどうしようもない。
どんなに口で抵抗しても
押さえつけられればそれでおしまいだ。
髪を乱し息を切らして座り込んだブルマに
ヤムチャはゆっくりと近づく。

そして彼女の体を軽々と抱き上げ、
勝ち誇ったように笑みを浮かべた。





それから何日かがたっていた。
あれからブルマは一度もベジータと顔をあわせなかった。
ブルマ自身が部屋から出なかったからだ。
ヤムチャが何度か部屋を訪れた。
が、ブルマはドアをロックしたままだった。

「あけろよ。」

ヤムチャはそういうものの
ドアが開かないと判るとあっさり引き上げたのだった。

…なによ。
もう今の私には用はないってわけ?

ヤムチャは多分出て行った。
何時もそうだ。
どこかに遊びにいったのだろう。

私がほんの子供だったときに
私はヤムチャとであった。
ヤムチャはかっこいい盗賊だった。
強くて、ハンサムで、優しくて、背が高くって…。
ほかの女の子に見せびらかしたくなる男の子だった。
凄く人気があって…私は彼といるのが本当に嬉しかった。
そしてヤムチャも私が大好きになったんだ。
拳法が強くて
素敵な男の子。

ヤムチャがかわったのだろうか?
それとも私が??

昔のヤムチャは力で私を押さえつけるようなことはしなかった。
私が泣いているのをみて平気な男の子じゃなかった。

どうして?

いくら考えても判らなかった。
自分がどうしたいのか。
これからどうすればいいのか。

私たちはいつまでもあのころの二人じゃないんだ。
いつまでも子供のままじゃないんだ…。

だからといって
ブルマがヤムチャと分かれる理由がない。
今まで共に暮らしてきた生活を、
積み上げてきた思い出を捨てることなんかできない。

楽しかったのだ。
幸せだったんだ。

…私はヤムチャから自由になりたいのだろうか?
本当に?
それさえはっきり判らないのだ。

そんな状態が続いていた。
答えの出ない問いに自問自答を繰り返し
ブルマは疲れ果てていた。

その夜。

それは月のきれいな夜だった。
漆黒の夜空に白く輝く満月が輝いていた。
月の光が降るように溢れ
ダイヤモンドのような星屑が満天に輝いていた。
ブルマは自分の部屋から月を見ていた。

月の光にはふしぎな力がある。
自分の体のなかの何かが目覚めるようなそんな感じがする。

ブルマは自然に窓を開けた。
夜風がブルマの肌を刺激した。
窓から身を乗り出し新鮮な空気をすう。

飛んでいきたい。
どこか遠くへ。
こんな自分が
もういやだ…。

そのとき。

「おい」

どこかから声が聞こえた。
ブルマは息を止めた。

「そんなところにいないで、出て来い。」

声の主はベジータだった。

 




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